投稿者: 木村隆一

  • 10th再上映【2024年03月22日】

    10th再上映【2024年03月22日】

    昨日でアイカツ!10thSTORYの再上映も終わり観てくれた方には深く感謝。

    ゆるゆるとアイカツ!界隈は何か続いていきそうなので、のんびり待っていただきたい。

    わざわざ、コンタクトフォームからファンレターをくれたお嬢さん(JKと書いてあったのでお嬢さんであろう)、ありがとう。

    10年もたった作品に対して愛情を示して貰えるのは制作者冥利に尽きるというものだ。

    あの映画については前に色々書いてしまったので、もうとくに言うこともない。

    繋がった映画の形態で見られるのは映画館か配信なので、たまに映画館でやってくれると良いのだが。

    つい先日、ジャネット・ジャクソンとTLCが共演するという神ライブをやっていたが、知り合いのオールドファンたちは大満足だったようだ。

    若い頃に見たもの聞いたものは、やはり強烈に体の中に残っていて、いつまで経っても力を与えてくれる。

    不思議だなとも思うけど、創作の仕事に関わってるような人も子供の頃や若い頃に得た初期衝動の勢いだけで歳をとっても動いてることは多いと思う。

    アイカツ!も初期衝動についての物語だ。

    アイカツ!に限らず沢山の作品で繰り返されている永遠不変のテーマだと思う。

    私もいまだに子供の頃の初期衝動だけが力の源泉だけれど、職業選択は半分偶然で続けられているのも半分偶然だし、他の選択をしていたとしても何らか若い頃の経験が初期衝動として機能していたんだろう。

    良くも悪くも若い頃のかけられた呪文は強力で、そこから逃れるのは容易ではない。

    解いてしまった方が良い呪文も沢山あって、それにはプリンセスのキスのような強烈な体験が必要だとは思う。

    そうでなければ解けないか、解くまでにえらく時間がかかることはあると思う。

    老いると、いろんな魔法がその効力を失っていく。

    そうして気づくことも沢山あって、それは楽しいことだ。

    自分には出来ないと思っていたことが出来るようになってしまったりすることもある。

    解けてしまわないでほしい魔法は、自分で望まなければそうそう解けないものだ。

    魔法、呪文は良い面も悪い面も持っていることが常だろう。

    ある時期までは自分を守ってくれていたものが、気づいたら唯の重荷になっているということもある。

    芸術(高尚な意味ではなく広い意味での)作品もそれが見た人に何らかの力を与えているうちは良いが、何かの足枷や頸木になってしまうことはある。

    だから私は、ひとしきり楽しんだら忘れてしまった方が良いと思う。

    必要になったら体の中に刻まれた何かが思い出させてくれるんじゃなかろうか。

    体の中で昇華されて残っているものが重要だ。

    時を経て作品を見返すと新たな発見をすることが多い。

    しかしかつてのような魔法は立ち現れず色褪せて見えることがほとんどだ。

    それでもかつて魔法の呪文をかけてくれた作品は何か輝きを残している。かつては見えなかった魅力が立ち現れてくることも尋常にある。

    I can cast a spell of secrets you can tell

    というI’m Every Womanの歌詞のようでありたいと一人の演出家としては思う。

  • また寒くなったし【2024年03月19日】

    また寒くなったし【2024年03月19日】

    いのまたむつみさんの名前を覚えたのはプラレス三四郎だろうか。

    丸くて柔らかくて動かしても映えるデザインだった。

    金田伊功的ラインと少女漫画的ディティールの共存。

    動かしやすい、というのは最近のデザインでは最優先事項に上がることはあまりなくなったが当時はまだ当たり前の様に動かしやすさは意識されていたと思うし、立体優先ではないデザインの黄金時代の仕事の様に思う。

    特に意識せずとも80年代アニメ界隈が好きなら、いのまたさんの絵は山ほど見ただろう。

    三四郎、レダ、ウィンダリア、宇宙皇子の挿絵、あたりが私の中で印象に残っている仕事。

    GBボンバーも持っていたと思うな。

    今も、その影響はそこら中に残っているだろう。

    80年代活躍していた頃はまだ20代だったわけだが、当時は20代で活躍しているクリエーターは沢山いた。

    その中でも時代を象徴する絵描きの一人だったろう。

    私が子供心に憧れたクリエーターたちは、お兄さん、お姉さんといっても差し支えのない年頃だったわけで、日本の勢いのある時代の象徴だったも言える。

    そんなアイドルたちが少しづつ天に召されていくのは寂しいが、仕事は永遠にこの世に残る。

  • 学生作品【2024年03月17日】

    学生作品【2024年03月17日】

    月曜、TAAFのイベントの一つYOUNG POWER 2024という学生作品の上映イベントに呼ばれた。

    作品上映後に講評をしてくれということで私とニンケ・ドゥーツさんというオランダの作家が登壇した。

    学生の作品は美術大学の学生の作品なので、私よりはニンケさんのコメントが学生たちには有用だっただろう。

    司会は野村 辰寿さんという90年代「ストレイシープ」など作っていた多摩美の先生。というのは名刺を見て後で調べて知ったのだが。

    基本的に卒業制作で作られた作品らしい。

    まず、アニメの場合一人で作品を完成させるのがとても大変なので、完成しているというだけで素晴らしい。私も卒制でアニメを作ったが大変だった…。

    概ねデジタルツールを使って作られていたが、撮影以外はデジタルを使わない伝統的なストップモーションアニメもあった。

    中にはびっくりする様な出来の作品もあって、多摩美の高山さんと東京造形の伊藤さんが作った作品は飛び抜けていた。

    とはいえ、続けていれば皆上手くなるだろう。

    アニメは作り続けるのが大変だ。学生でなくなった瞬間、自分の食い扶持を稼がなくては行けなくなるがアニメを食い扶持にできる人は限られるだろう。

    私の様に商業アニメを生業にするとインディペンデントで作りたい人は時間を作るのが難しいだろう。

    どういう形であれ、作り続けられると良いのだが。

    水曜は某会議。

    どうも私のセンスは他の人とズレている。

    まずまずの落とし所に落ち着いたとは思う。

    木曜も会議。

    こちらは細々と詰めて時間がかったが進行としては順調であろう。

    金曜は某作品の打ち上げ。

    自分の作品の打ち上げをやるのは一体何年ぶりだろうか。

    ピカちんキットの打ち上げはコロナで出来なかったので。

    その前に出た打ち上げが何だったのか記憶がない。

    思ったより随分多くの人が来てくれていた。

    中には10年以上前に関わった作品のスタッフが当時いた企業とは違う企業の社員としてきていて、声をかけられてびっくり。

    見た目があまり変わらなかったので思い出せた。

    色んな人に声をかけてもらったが、残りの人生で自分ができることは何だろうと、また考え込んでしまった。

  • Dr.スランプ【2024年03月09日】

    Dr.スランプ【2024年03月09日】

    昨日は久しぶりに会う面子で酒を飲んでしまったのもあり体調振るわず遅く起きてSNSを覗くと鳥山明の訃報に触れてなんだか長い時間呆けてしまった。

    私は特に鳥山明のファンという訳ではない、けれど子供の頃に強く影響を受けたのは間違いない。

    小学生の頃、鳥山明の絵を良く模写してた様な世代。

    漫画やアニメ界隈の仕事をしていて80年代に子供時代を過ごしていて鳥山明の影響を全く受けていない人は存在しないと思う。

    私が好きなのはDr.スランプでドラゴンボールの前半あたりまではリアルタイムに読んでいた気がするけど、その辺りで終わっている。

    当時の漫画としては圧倒的に絵が垢抜けていて、日本人ぽくない絵柄が新しかったと思う。

    江口寿史の「ストップひばりくん」と「Dr.スランプ」が似た様な時期に出てきてオシャレな絵柄で子供向け漫画を描いて見せてくれた。

    鳥山明と江口寿史は私の中では似たキャリアを歩んでいるような印象で漫画家とイラストレーターの中間の様な仕事をしてきた人。

    今でこそイラストの様な絵柄で漫画を描く人は沢山いると思うが、80年代あたりはまだまだそんな作品は少なかった。

    大友克洋など、圧倒的画力の人は鳥山明以前もいただろうけどポップなイメージを併せ持っていた人は稀有だと思う。

    鳥山明の描くメカはすごく好きだ。メカに限らず立体感がある絵は、その後の漫画、アニメの絵作りの方向性に良くも悪くも大きな影響を与えている。

    しかし鳥山明に限らず、80年代はリアリティをフィクションにどう取り込んでいくかというのはいろんな場所で模索されていた様な気がする。

    CGの無い時代に絵の中で立体が立ち上がるというのは、それだけである種の快楽をもたらした。

    今はリアリティが陳腐化してしまったが。

    私がアニメ業界で初めて入った会社はドラゴンボールのメインスタッフがいる会社だった。

    監督の岡崎稔、キャラクターデザイナーの前田実など。

    前田さんが居酒屋でボトルキープの札にサラサラと悟空を描きながら上手いだろと笑ったことなど思い出した。

    子供時代に影響を受けたクリエーターが亡くなるのは寂しいが、同じ時代を過ごした幸運を噛み締めたい。

  • まだまだ寒い【2024年03月06日】

    まだまだ寒い【2024年03月06日】

    医者と話していて、ここしばらく続いている体調不良の原因の一つが判明。

    少し気持ちが落ち着く。

    原因が一つというわけでもなく、分かったから急に快方するという訳でもないが心の波立ちが少しでも軽減するのはありがたい。

    人間の体は複雑で医者が全知全能なわけでもないし、体調の因果関係の全容なんて分からないものだが、多少なりとも因果がわかると先が見える気がして安心するのは不思議。現代医学もそれなりに偉大だと思う。

    歳を取るごとに体の不調の頻度は増えるが、まあもう少し何とか生きられると良いなあ。

    近所の駅に誰でも弾けるピアノが設置してあって買い物やら行くと演奏しているのを見かけるのだが、わりと引っ切りなしに誰か演奏している。

    そんなに沢山世の中にはピアノを弾ける人がいるのか、と感嘆を覚える。

    裾野が広い文化は、質が高い。

    音楽はその筆頭なのかもしれない。

    漫画も随分裾野が広くなったと思うが、音楽のように国の垣根を越えられるようなものになるだろうか。

    アニメもパソコンを使う人が増えてから随分と裾野は広がったと思うが、作るのにえらく手間がかかるので作り手はなかなか増えないのだろう。

    しかし意外に世界中に作り手はいる。

    プロ・アマ関係なく愛好家が沢山いれば質も自然と上がる、はず。

    質なんておいといても、量はイコール隆盛を表す。

    AIを使ったりして、もっと気楽にアニメーションが作れるようになると良い。

  • 祈り【2024年03月04日】

    祈り【2024年03月04日】

    神に祈りたい、と誰にもたまには考える時があると思う。

    今はそんな気分。

    なんでこんなことになったのか、などという因果に思いを馳せても詮なき事だが数ヶ月の差がうらめしい。

    時の流れに身を任せ、寄り添う腕のあなたとは一体誰なのか分からぬまま、やはり身を任せるしかないのかもしれない。

    先週はワシントンから来日していたDJのプレイが最高だったのが救いだった。

    しかし、しばらくはなるべく大人しくしていることに決めた。

    ほんとに何故こうなった。

    何故か今年もTAAFに呼んでもらって11日に学生作品の講評をすることになった。

    前回は吉浦さんだったらしい、納得。

    果たして私は適任なのか疑問だが、楽しみではある。

  • また寒くなったり…【2024年02月25日】

    また寒くなったり…【2024年02月25日】

    今週は打ち合わせ少し多め。

    某スタジオで雑談していて少し手伝った作品のパッケージ売上が非常に好調であることを知る。

    昨今なかなか無いのではという規模、制作デスクくんが色々大変な思いをしていたのを知っているだけに当たってよかった。デスクくんもまんざらでもなさそうな顔をしていて何よりだ。

    アニメ業界でもAIを使って制作の効率化やらを目指す様な動きが緩々と始まっているらしい。

    芥川賞を取った小説が結構AIを使って書かれたとか、中国アニメでAIを使った作品が始まるとか、AIはもう無視できないのは明らかなのでどうやって使っていくかという局面に入っている。

    今のところAIの絵を見ていて思うのは、やはり作成者のディレクションが肝だということ。

    プロンプトとか正にディレクションだし、絵で指示するにしても結局ディレクション。

    AIのツールに対してアニメーターが自分達の仕事を奪ってしまうと思うのではという意見も聞いたが、まあ相当無いだろう。結局AIは人間の様に世界を認識しているわけでは無いし生きていないので人間がやっている創作と結果は似ていても内実は全く違う。

    画像生成は自分でも触ってみたいもののローカルで使うには結構GPUのパワーのあるパソコンがないとダメとか意外とハードルが高いので難しそう。

    古田哲也「謝罪論」読了

    興味のある題材だけど、少し物足りなかった。

    ビジネスマン向けだなーと思っていたら出発点が企業での講演録だった様なので納得。

    後半少し触れているけど、もう少し抽象的な哲学的問題に踏み込んでほしかった。

    山本貴光「文学のエコロジー」読み始める。

    文学に書かれたオブジェクトをシミュレーションの素材として読み直すというのは目から鱗で面白い。

    やりたいことは色々あるものの体がついていかず。

    諦めつつ諦めない。

  • なろう系を知る【2024年02月18日】

    なろう系を知る【2024年02月18日】

    ちょっと興味が湧いて「小説家になろう」をのぞいてみた。

    近年はここからデビューした小説家が本当に多いのだなと。

    基本全てが携帯で読むことを前提にできているのと検索しないと新しい小説が見つからないので、検索に引っかかる事が非常に重要なのが面白い。

    タイトルがやたら長いのが多いのも合点がいった。

    タイトルで内容が分かる方が自分お読みたい小説が簡単に探せるし、引っ掛かりがある方が読んでもらえる確率が高い。なんせ膨大な数の作品が投稿されている…。

    どれだけアクセスされてるかなど簡単にみられるので、とてもわかりやすく小説の評価が現れている。

    システムの要請だったり利用者の偏りのせいか、とても特殊にジャンル化された小説群のように見える。

    まず最初の数行で面白いと思わせないと読んでもらえない…んじゃないか。

    途方もなく沢山の作品の中から面白いものを見つけるには根気と体力と時間が必要で相当大変に思えるがそれでも発見されているわけで、若さが必要な作業に思える。

    最近アニメ化されている作品は相当数あるわけで、ヒットしたものも多い。

    夢がある。

    先週は仙台に遊びに行ったり、取材小旅行に行ったりで少々体力を消耗。

    仙台は新幹線で1時間くらいで着くので近い。

    なんでもあるし、大都市の割に静かで居心地が良い。

    取材旅行先も有名な場所ではないが意外と良いところでまた遊びにいきたくなってしまった。

    仕事も頑張らないと。

  • トップガン【2024年02月03日】

    トップガン【2024年02月03日】

    SNSは原作とその映像化についての騒動で持ちきりで、私も言いたいことがないではないが基本的に今回のことに限らず原作と映像化についての揉め事はマネジメントや企画側の問題だ。基本的には商売の問題であって芸術的な問題ではない、と概ねの業界人は考えているだろうと思う。私も人の経験談や自分の経験を踏まえてもそう思う。

    とはいえ、商売と芸術を厳密分けて考えることは難しいのだけれど。

    個別の事情も分からなすぎるが誰かの自死という結末はあまりにも悲しいので何らかの大きな改善が必要だろう。

    さて、トップガンを映画館で見たのでメモ。

    公開当時は映画館で見た記憶がないので初めてスクリーンで見たのかもしれない。

    何度か見ているのに、やはり映画館で見ると発見がある。

    こんなシーンあったけ?とか、いい加減に見ていただけかもしれないけど。

    トム・クルーズのほっぺたが、ぽちゃぽちゃ。86年公開だから撮影当時は22、3歳だろうか。

    ヒロインの女教官シャーロット・”チャーリー”・ブラックウッド役のケリー・マクギリスとは実年齢4歳差。映画だともう少し差がある様にも見えて、それらしい配役。

    映像はリマスターのおかげか概ね綺麗に感じた。

    色味はコクピットの内部など特撮が絡んでいる様な部分は少し気になるくらい。

    若い人の目にどう映るか分からないけど、青春物語としてよく出来た脚本になっているのが印象的だった。

    まず前半は少し無鉄砲な若造がチャンスを掴んで調子に乗っていく、後半は大きな挫折を交えながら前半の展開を反転させた様なイメージ。

    最初はマーヴェリックに追いかけられるチャーリーが車で追いかけてマーヴェリックを捕まえるシーンは秀逸。

    恋愛、父の死の謎、友人を亡くしての挫折、そして再起、そう長くはない映画で、起きた出来事、謎の決着はほとんど着けていて娯楽作品としては素晴らしい作り。

    友人を亡くしたところで、ライバルのアイスが短い悔やみをマーヴェリックに言うなど細かな気配りで、あまり嫌な印象のキャラクターが残らないようにしている。

    時代の気分を色濃く切り取っていてヒット映画というものはそういうものなのだなとも思う。

    歌物以外の劇伴も良いのだけれど、どうも売ってないみたいで残念。

  • 髪を切った【2024年01月28日】

    髪を切った【2024年01月28日】

    放置していたアイカツプラネット!の撮影日誌のエントリーに画像を配置して読める様にしました。

    コロナ禍で暇だったとはいえ、よくこんなに描いたな…。

    撮影は3年半前なのだな…ついこの間の様な気もするけれど随分色々変わったという気もする。

    昨年の1月といえば10th Storyのプロモーションをやっていたのだけれど、1年といわずもっと前の様な気がしてしまう。

    去年はさして忙しくもなかったのだけれど、それが時間を長く感じる由なのか。

    将棋が好きで、よく中継など見るのだけれど、先日見た棋聖戦の藤森哲也ー木村一基の勝負は感動的だった。

    藤森氏はあまり強くはない中堅棋士なのだが、YouTubeで実戦を見せつつ解説をするというチャンネルをやっていて登録者は10万人ほどいる。

    この藤森氏が最近調子を上げている印象で、木村一基戦もとても良い一局だった。

    藤森氏はもっぱらの攻め将棋、木村氏は受け将棋で両者の持ち味を存分に発揮した戦い。

    しかし後手番の藤森氏が積極的に立ち回ってギリギリ攻め切った。

    格としては、全く違って勝てないだろうと思っていたのだけれど終盤の踏ん張りが素晴らしかった。

    藤森氏が調子を上げているのはYouTubeの影響が大きな気がする。

    応援してくれている人がはっきり見えるのは、やはり人間のモチベーションに大きく貢献するのだと思わされた。

    私もあまり冴えない演出家だったが、アイカツ!がたまたまアーケードに置かれる様なお客さんの見えやすいゲームだったのは幸いだったかもしれない。

    ゲーム機やライブ会場で観客を目にすることは少なからず創作意欲を支えてくれた。

    しかし、こういう経験ができることは稀で私はラッキーな方だろう。

    このラッキーをみんなに経験させる方法があると良いのだけれど。