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  • 雪が降るとか【2025年02月01日】

    雪が降るとか【2025年02月01日】

    2月になった。明日は雪が降るというので地植えのプリムラジュリアンとアネモネの上に不織布をかぶせておいた。
    アネモネは寒さに強いので放っておいても別に平気なのだが綺麗に咲いてるのと花芽も上がっているので雪で潰れないようにするため。
    しかし降らない方が良いなぁ。
    特に外に出るというわけでもないのだけれど、雪かきなどは面倒である。
    むかし大学受験に出てきた時に雪が降っていて、なんで東京なのに雪があるんだよ、と憤った記憶があるが、この時期は最近とくに積もるくらい降ってる年が多い。
    今年は日本海側は大雪で大変そう。
    新潟に住んでいた頃、小学生くらいまでは毎年結構積もっていた気がするが、年々積もる量は減っていたのじゃないだろうか。
    2月に入ったらだんだんあったかくなってしまうので、いちじくを早く植え替えないと。

    今週はトラブルが湧いたり消えたり。
    作品を作っていれば何かしらトラブルはつきものだが、ベテランスタッフの体調トラブルは、もはやこれから避けようがなくなるんだろうな。
    暑さ、寒さは体に障る。

    町屋良平「生きる演技」をゆるゆると読む。
    芥川賞を取った作品が面白かったので。
    文体が脚本のようで読みやすい。
    モチーフが少し苦手だが。

    新しく出た小学館の文芸誌もゆるゆると。

    欲しい本が幾つかあるので買いに行きたいが、出かける余裕があるのか…?

    フジテレビの10時間会見を全部見た人はいるのだろうか。
    倍速でみても5時間。

    YouTubeでイスラエル大使が会見しているのをぼんやり眺めていたがガザをリビルドすると言っていたが、リビルドされたそれは果たしてガザなのか。

    しばらく暇したい。

  • リメイク・流行り・今【2025年01月27日】

    リメイク・流行り・今【2025年01月27日】

    寒さで枯れ込んでしまった赤羽千日紅寄せ植えをバラしてアネモネとグラスで植え替え。
    アネモネは霜が降りる様な寒さにもめげずに咲くので気に入っている。
    ただ花首がぽっきり折れてしまうほど強い風が吹くことがあるので対策できると良いのだが、短めのピックなど売っているのだろうか。
    もう一つ植え替えたい寄せ植えがあるが、花を買いに行く余裕がない。
    いちじくもそろそろ植え替えないと暖かくなってきてしまう。
    近所のめちゃめちゃセンスよく植物を飾ってある家にオリーブだったか(うろおぼえ)大きなシンボルツリーがあって、てっきり地植えだと思っていたのだが、よく見たらドラム缶の中に植え込んであることに気づいた。わざわざドラム缶を調達して植え込んでるわけで感嘆せざるを得ない。
    捨てて置いてある様にみえる錆びたスチールの書類棚などが巧みに配置されていて、ほとんど鉢植えで飾ってあるのだけど景色が作り上がっている。
    上手くやればこんなことが出来るのかと思うものの、色んな意味で相当に凝らなければ難しいことも判る。
    気負っても、植物はいい感じになるまでに時間がかかるし、上手く育てられる様なるには経験が必要。センスよく飾るのは、そのまた先という具合で一足飛びにはいかない。
    まずしばらく、気楽に育てたいものを育ててみる。

    ジークアクスは平行宇宙というかファーストガンダムのifの世界だったいうのは、ちょっと驚いた。
    そもそもテレビシリーズとして作られているものなので映画はごく触りだけだから、どうファーストの物語と関わっていくのかまだわからない。
    ビギニングの部分はあれで初めてみる若者などはどの程度理解できるのだろうか?と思うが絵は流石に綺麗に出来ている。
    本編?は、前提の世界観を共有出来ないと分からないということでもなさそうだが、どんな観客層を想定しているのかは聞いてみたい。
    伝統が重いと新規は入りにくいわけだが、伝統を知る者にとっては考えることが減って楽。
    保守に軸足を置いていると考えるとまさに今風な作品と言えるのかもしれない。

    リメイクは制作側としてやりたい人とやりたくない人とハッキリ分かれる気がする。以前、私は全くやりたくない派だったのだが今はまあそうでもない。
    リメイクはリメイクだけに以前のものを化粧直ししながらなぞることになるので、分かりきっていることに新鮮な気持ちで向き合う必要がある。
    リメイク小説というのは、少ないと思うが映像のリメイクは、もはや伝統的に作られている。
    観客は以前の作品を知らなければ新鮮に見ることが出来るかもしれないが作り手は仕事を引き受けるまで知らなかった作品だとしても前提を踏まえるために詳細に元の作品について知らなければいけない。
    そして観客が新鮮な気持ちで見られる様に工夫を凝らす必要がある。
    そもそも元の作品は、それが作られた時代を背景として成立しているので、リメイクされる時代との齟齬をどう埋めていくのか、とくにアニメは若者に向かって作られていた分、時代の空気をいやがおうにも色濃く反映してしまっているのでリメイクによって脱色されてしまう部分が大きいと酷くつまらない物になる。
    いざ仕事でやれと言われたら難しそうだ。

    若い頃は自分の好きだった作品「のようなもの」を作りたいと思うのは自然だが、実際作る立場になると自分のやりたいことと観客の求めるものとの不一致に悩むことになるのが常だと思う。
    自分はどんどん年老いていく事に無自覚なまま、自分の見たい物を観客に見せても失敗する。
    しかし、自分が相手にする観客について知るということは容易ではないし、相手に合わせることに腐心して自分の興味のない物を作っても仏作って魂入れずということになる。
    魂が入っていなくたって面白いということもありうるかもしれないが。

    原作ものをやっていると特に自分との繋がりをどうつくるか考えざるを得ない。

  • 移住とか高雄港の娘【2025年01月19日】

    移住とか高雄港の娘【2025年01月19日】

    そういえばブログのデザインを変えたのだが、見にくいだろうか。
    もう少しアレンジ出来ると思うのだがやり方が判らず…。

    月曜は後輩にご飯に行こうと誘われ、もうひと方と3人で西荻窪でランチ。
    10年ぶりくらいに会うというメンバー。
    誘ってくれた彼は年末予定が合わず会えなかったのだが、また誘ってくれたので珍しいなと思っていたところ地方へ移住するとのこと。
    そういえば、前に話してくれていたっけなと思い出す。
    今は地方に移住して仕事をしている人も増えている。
    業界がコロナを経てかなりオンラインに慣れたということもあり、職種によっては全く問題なく仕事ができる。

    その彼は監督業をしているので、時々は東京に出てこなければいけないが、それでもやれそうということらしい。

    地方に行ってしまう方が仕事のセーブがしやすいだろう、というのが目的と話していたが、なるほどそれはそうかもしれない。
    目の前に仕事があると無視できない人は物理的に制限を設ければ、いやでも限界がある。

    私の場合は完全デジタル化してしまっているのでデスクワークはあまり変わらないが、ここにしか東京行けないぞ、となれば頑張ってそこに合わせて予定を組んで様になるのだろうか…。
    いやむしろ私の方がスケジュール守れるか不安。
    それ以前に、きちんと計画して実行できる気がしない。
    いきあたりばったりで生きてきたもんで。

    最近見たアニメについての批評も聞けてなかなか面白かった。


    水曜日は打ち上げ。
    脚本家チームは1年前に仕事が終わっているのでそれ以来の邂逅。結構色んな方が来ていてありがたかった。
    しかし、またしても挨拶し損ねた人もいる。
    オンラインのみで一度も会ったことがない人がいるので、制作に聞かないとパッと顔が分からないことがある。
    そのうえ、人が大勢いるので小さい会場でも何処にいるのか分からなく、顔を知っていても話しそびれた人は沢山いるのだが、まあ皆楽しんで帰ってくれたと思いたい。

    コロナで無くなっていた打ち上げの類も大分戻ってきている。

    木曜は演出の発注、出来上がった話数のコンテを各話を担当してくれる演出にお願いするという打ち合わせ。
    担当がバタバタな現場だった昔の仕事に関わってくれていた人だったのだが、どうも自分が途中で逃げたと思われていると勘違いしていたらしく、いやいやそんな事はないと答えたのだが、もう誰が逃げたのとかもよく分からない様な状態の現場だったので、却って申し訳なかったなと思う。

    しかし、実際逃げた人と再び現場であい見えるということもごく稀に起こる。
    こっちは忘れていたのだが、むこうは憶えていた。
    よっぽどの人は憶えているのだが、この間制作に名前を出されて、そいつだけはNGであると申し伝えたが、そんなやつはそいつ一人だ。
    まあ、人生色んなことがあるのでよほど悪意を感じるようなことがなければ逃げられたとて気にならない。


    最近読んだ本。「高雄港の娘」陳柔縉(チンジュウシン)

    日本が50年も台湾を統治していたなどと今のいままで恥しながら知らなかった。
    舞台は日本統治下の太平洋戦争少し前の台湾から現代の日本。
    ほとんどの舞台は台湾であるけれど、日本の歴史風俗が沢山出てくる。そりゃ日本が統治してたんだから当たり前だが。
    日本と台湾の現在の関係がどうしてこうなのかの一端が分かるような歴史小説になっていて、なるほど世界は複雑なのだと理解できる。

    前半は台湾の日本語教師がが主人公で後半はその娘が中心に進むのだが、女性にはモデルがいるらしい。父親も旦那も亡命ししかし旦那の手引きで日本に渡って実業家として成功するというその激動の人生には驚く。しかしドキュメンタリーではなくあくまでフィクションの物語として書かれているらしい。
    資産家の相続争いを巡る人間関係が主人公家族に大きな影を落としつつ戦争と恋愛が大きく絡んで台湾・日本の文化・歴史を娯楽として描いてあって重苦しくなく謎解きとしても読めて面白い。

    日本統治下の台湾は、もちろん日本の文化・政策を強要されていたわけで恨みが募っていてもおかしくはないのだが、東北の震災の時はたくさんの寄付をしてくれたりという関係がなぜそうなのか少し分かる。

    きな臭い世界の生き延び方について考えさせられた。

    追記:TikTokがアメリカで見られなくなった。

  • 全修見たり【2025年1月10日】

    全修見たり【2025年1月10日】

    少し前、朝に霜が降りていて(多分寒さで)枯れかけていたオキザリスはもうダメだなぁという状態。
    しかしアネモネなど寒さに強いものは元気である。
    寄せ植えにしていた植物で幾つか寒さで傷んでしまったものがあるので植え替えしたいが、仕事が切羽詰まっているのと、こう寒いと植え替えがちょっと危険なので悩み中。

    日本海側は雪が多くて大変そうだ。
    太平洋側は来月頭あたり降るのだろうか。
    思っていたより、暖かめの冬なので過ごしやすい。

    木の実マスターは年明けと同時に配信はしていたけれど、7日から地上波の放送が始まって、Twitterなど見ていると結構見てもらっているようで驚いている。
    異世界転生ではないのだけど、ファンタジーというジャンルのファンが沢山いるのがよく分かった。
    沢山見てもらえているというのは純粋に嬉しい。
    比較的好意的な感想が多いのもホッとしたところではある。

    SNSだけを見ていても最近は反応が分かりにくくなっている。
    TwitterというかXから離れたヲタクたちも多い、とうことと今の日本のアニメのお客さんの半分くらいは海外の人たちになってしまったことが大きい気がする。
    海外の反応は結構積極的に探しに行かないと出会えないので、なかなか嗅ぎ取るのは難しい。
    しかし、何かファンコミュニティーの反応を探る場所があるといいと思うのだが…。


    全修。というアニメの1話を見た。
    全修はアニメ業界用語で上がってきた絵を全て直してしまう事だ。
    やられた方にも、する方にとっても悪夢的な作業である。
    作品冒頭で監督が全部修正と言っているままの意味である。
    前修だけは避けたい。
    なぜ全修を見たかというとキャラクターデザイナーが石川佳代子嬢だからだ。
    彼女はアイカツ!の時、とても活躍してくれた大恩人。
    アニメ業界には珍しく、独自のセンスを持ったまま仕事を続けている稀有な存在だ。
    というわけで、気になって見たのだけれど石川節はしっかり発揮されていて面白かったのだが、それよりも企画のコンセプトが面白くてひっくり返ってしまった。
    以下ネタバレを含む。


    アニメSHIROBAKOとファンタジー(石川佳代子を使っているので)を掛け合わせたようなものになるのかなあと予想していた。だが、今流行りの異世界転生ものじゃないですか。
    アニメーターが異世界に転生し、さらにアニメパロディーも積極的にやるというという、パッと思いついたネタを瞬間接着剤でくっつけた様な企画を超絶作画で作っていて、これは面白い。
    ノリとしては銀魂みたいな作品に似ている。
    パロディーの選択も1話は度メジャーな作品を取り上げていて、毎度これをやるんだったら、どんな作品を選ぶかが成否に関わりそうだ。
    一見マニア向けの様な企画だが、凄いメジャー志向な作品なので行く末が楽しみだ。
    パロディーは我々が子供の頃に比べると非常にやりにくくなったが、こういう軽いノリの企画が許されて、そこそこ儲かるならアニメの未来は明るいのかもしれない、と思える。
    海外でどう見られるのかも気になる。
    ぜひ成功して頂きたい。

  • 仕事正月【2025年01月06日】

    仕事正月【2025年01月06日】

    久しぶりな気がするくらい仕事が切羽詰まっていて正月もゆるゆると仕事をしていた。
    この稼業を始めてからは正月早くから働いていることは珍しくなかったけど、最近はそこまで切羽詰まった状態で年を越すことはあまりなかった。
    立場が変わったからという理由や働き方改革とやらの恩恵もあってだろう。
    しかし今年はハプニングもあり仕事の進行が遅れていて、後が厳しいことが見え見えなので集中力はやはり欠けるけれど、ずっと仕事をしている。
    仕事初めも何もあったものでは無い。

    とはいえ、年末はアイカツ!のイベントが幾つかあったりしたせいか年を越した感は味わえた気がする。
    「外れスキル木の実マスター」が明日からオンエアだが去年の後半はその仕上げもあったりでいつになくバタバタしていた。
    今年も今年も似たような仕事の進行で過ぎて行きそうだけれど、去年より少しやることが多いのでヒヤヒヤしている。
    とにかく体調を崩さないように気をつけないといけない。
    最近はなかなか体調を維持するのが難しい。歳なのでしかたないのだろうが、ストレスの影響を受けやすくなっているのがなんとも。
    大風邪とか引くことはあまりない。コロナも未だに罹っていないので、それは良いことである。

    年末の園芸店のセールで買い物は出来た。欲しかったアガパンサスは買えたが、寒さにあまり強く無いのをわかっておらず地植えしたオキザリスがもう枯れそうで悲しい。いい色のカラーリーフだったのだが。オキザリスはカタバミの仲間なのだが、カタバミは普通に冬も生えているし原種は強いんだな。

    仕事をしていたので殆ど本は読めていない。
    読みたいものはあるが、なかなか追いつかない。
    今年は忙しくてあまり外にで開けることもままならないかもしれない。

    絵コンテ学習用の資料だけは何とか早めに作りたい。
    作ったところでどこでどうやって教えるかというアテもないのだが。

    去年の元旦は能登の震災があったりで、幸先の悪い正月だったが今年はそういう意味では何も無かったのが何よりだ。お隣の韓国では飛行機事故があったが、まったく気の毒だ。

    プリキュアの次回作が色々発表になって話題になっているようだ。
    多少、事前に知ってはいたのだが、まあそりゃあ話題になるだろうと思っていた。
    加藤陽一がシリーズ構成でアイドルものなのだから、実質アイカツ!と言われてもそうかもね思う。
    私はプリキュア的には今千秋が監督である方が重要な気はする。
    プリキュアシリーズは基本的に投影の生え抜きの監督を採用してきたので外様で女性の監督は非常に意欲的。
    今さんはセーラームーンを担当していたので使いやすいという理由もあるのだろう。
    キャストに高橋未奈美が入ってますますアイカツ!界隈とプリキュアとの融合が進んでいて個人的には面白い。スタッフ側にも元アイカツ!チームはいるので。
    加藤くん含め皆んな人気者なので何の違和感もないだろうが。
    年月が経つとライバル関係だったチームも関係が変わってきて、おおそんなことが、ということが起こる。
    加藤くんの起用もその一つ。もう少し早く起用されるかと思っていた。
    私のところへ監督のお鉢が回ってくる事は永遠にないだろうが。

    パソコンが新しくなって普段使っているソフトの中で3Dのモデルを動かしてもあまり重くなく扱えそうなので、コンテの描き方も少し新しいことに挑戦できるかもしれない。
    モデルを作るところから始めるのはハードルが高いのだが…。

    はて、あまり欲張りすぎず出来ることから実現していきましょう。

  • アイカツライブ・トットちゃん【2024年12月23日】

    アイカツライブ・トットちゃん【2024年12月23日】

    もうすぐクリスマスというか、お正月。
    やばい。仕事が。

    先週の日曜日はアイカツ!のあかりジェネレーション10周年を記念したライブ「キラッキラ」へ。
    10周年…いやぁそうですか。
    アイカツ!が放映されていた期間は3年半くらいでもうその三倍の時間がたったということなんだな。3年目以降があかりジェネレーションだからそこから10年ということですか。

    ライブはメインのアイドル担当の役者の皆さんが全員集まってくれるという奇跡のようなブッキング。
    流石に公演時間が伸びまくって4時間というのは申し訳なかったが、楽しんではもらえたのではなかろうか。
    私も皆んなの元気そうな顔を見て安心した。

    荊棘の女王が久しぶりに聞けたのも満足。

    久しぶりにアイカツ!絡みの仕事が沢山ある年末だった。

    しかし、この調子で記念イベントやってると毎年なんかありそうで、ファンの皆さんは大変だな。

    ここのところ久しぶりにアニメ映画を見た。といっても最近のものではなく見逃していたものを幾つか。

    まずは窓際のトットちゃん。
    これは良くできていた。
    ベースは地味な話であると思うのだけれどイメージシーンなどを上手く使ってアニメらしい飛躍した表現も交えつつ娯楽としても十分楽しめるようなつくり。
    アートアニメの要素を巧みに取り入れて、表現の幅が広い。

    日常芝居の表現はジブリ的な流れの最先端と言えるのかもしれない。
    身振り手振りは少し大きめに表現されていて、それが作品の方向性とうまく嵌っているし芝居のアイデアも豊富でかなり丁寧に手間をかけた芝居作りになっている。
    一般のお客さんが見ても分かりにくいかもしれないが、ここまでやるか!というくらい大変なことを丁寧に作り込んでいて感嘆した。
    演出はオーソドックスなことをしっかりやるという方向性で、これを教科書に演出を教えれば基本は網羅できるんじゃないだろうか。
    映画館で見なかったことを若干後悔した。

    きみの色、化け猫あんずちゃん、も見た。
    たまたまだが日常芝居に対する思想の違いが分かりやすくて面白い作品たちだった。

    きみの色は、リアルで地味な芝居を真正面からトライしている。トットちゃんとは真逆の芝居作り。
    しかし、ここまでやれば素晴らしいと思えるくらいにやり切っていてすごく好みな芝居作りだった。
    ロトスコープではないけど、リアルな方向を目指している。
    ちゃんとアニメらしい派手さのある芝居も用意されている。
    興行成績が振るわなかったのはシナリオ的な問題が大きいのかもしれない。

    一方、化け猫あんずちゃんはロトスコープを使ってファンタジーの世界を描くという変わったアプローチ。
    きみの色とは逆の思想、トットちゃんの方が近い。
    ロトスコープを使うことによってファンタジーにリアリティーを与えようとしているのだろうと思うけど、山下敦弘氏が元々やりたかったという企画らしいので、山下氏の能力を活かすためのロトスコープという技法という側面が大きいのかもしれない。

    アニメーションの監督として久野遥子さんが立っているが、日常芝居に関しては久野さんの良さがロトスコープによって縮減してしまっている感は否めない気がする。
    あと、単純にセリフの間がロトスコープの映像をまま使っているようで会話が間延びして感じる箇所が少なくなかった。人間の役者が写っている場合は間の仕草などで間が気にならない可能性があるのだけど、アニメのキャラクターに置き換えた時に上手く間のニュアンスが伝わらないということが起こっているのかもしれない。
    鬼のような現実にないキャラクターはロトスコープによって現実感が増していると思うが、逆にどこで飛躍させるかの判断の難しさを感じた。
    ロトスコープの良い面、難しい面が分かりやすく出ている。

    トットちゃん、きみの色、あんずちゃんと見比べるとアニメーションにおける日常芝居のリアリティーを考える上でとても面白いと思う。

    この週末の土曜日は恒例になった声優のワークショップの講師。
    演出家という職業は分かりにくいので、それについての講義にしている。
    結局2時間くらい話してしまうのだが、それでも毎度これも言っておけば良かったなと思うことが残ってしまう。
    やるたびにまとまって分かりやすくはなっているとは思うが、どうだろう。

  • オールナイト上映【2024年12月14日】

    オールナイト上映【2024年12月14日】

    昨日の夜はアイカツ!をオールナイトで見ようというイベントでのトークショー。
    テレビ数話と映画2本という内容。
    どうも知り合いの親子まで参戦していただいていたようで、恐縮だ。
    トークはバンダイの原田さん中村さんが参加してくれたため、あまり話したことが無いような話もできたと思う。

    とくに中村幸恵さんは企画の対上げから関わっていて中村さんともうお一方でタイトルを決めたということらしい。
    ナムコに入社してバンダイ・ナムコへという流れの人でアイドル活動など初期の曲を作成したMONACAも元々ナムコの音楽チームで旧知の間柄。

    脚本・加藤さんも比較的初期から参加していて私はアニメの企画が持ち上がってからなので結構参加は遅いのである。
    楽屋では当時の思い出話に花が咲いたといいつつ、皆んな結構色んなことを忘れていて記憶をすり合わせていたという感じ。

    オールナイトは流石にしんどいので今朝は、朝イチの回で劇場版を見た。
    映画館のある建物に向かう高校生二人組がいて、あきらかに映画館に向かっている様子。
    いやあ、アイカツ!を見にきてくれたのかと感慨深く後ろから眺めていた。しかし彼女たちはアイカツの部屋には入っていかず苦笑。だが、アイカツの劇場の中も私以外にオジサンが一人いた他は高校生くらいの女の子だけ。

    劇場版は色んな形で結構何度も見返してはいるのだけれど、色々忘れていることも多くて新鮮。
    音響はやはり映画館で聴くのが良くて歓声などは結構後ろの方まで広げて作っているのが分かりやすい。
    冒頭のライブの後の歓声は黒沢ともよちゃんと思しき声がすごく目立ってるのが分かる。
    同じところで美月と学園長の裏でずっとステージのMCが聞こえるのだけれど映画館なら聞き取れそう。

    10年前の映画ということで、今だったらもう少しこう出来るということも映画館で見ると気になってしまったりはしたのだけれど、出し惜しみせず出来ることはやり切っていたのは好感が持てる我ながら。

    何より一緒に見ていた女の子たちが映画が終わると同時に、感想を話し始めていたのが嬉しかった。

  • さっっっむい【2024年12月12日】

    さっっっむい【2024年12月12日】

    本格的に寒さが増してきた感がある。
    昨日の朝、買ってきたまま放ってあったアガパンサスの植え替えをしたのだが、もう寒くて園芸作業はちと及び腰になってきた。
    アガパンサスは地植えにしようか鉢にしようか迷っているうちに時間が経ってしまった。
    さすがに植え替えるなら早くしないとまずいということで荒い色付けのしてあって汚れても味になりそうな良い感じの素焼き鉢を発見したので買ってきて植え替えた。
    ひと月ほどビニールポットのまま放ってあったので根が結構回ってしまっていて根鉢を崩して植えたのだけれど、アガパンサスは強いと聞くので無事に大きくなってくれると願いたい。
    しかし、ここまで寒くなると暖かくなるまではあまり成長しなさそう。
    もう少し早く植え替えるべきだった…。

    うどんこ病にやられたチョコレートコスモスはじわじわ枯れ込んでちょっと復活は難しそうだ。
    元々大きな株で鉢も大きめのものに飢えていたのだが、水切れが悪いのでダメ元で小さめのスリットポットに植え替えたのだが希望は薄い。
    うどんこ病によく効く薬はあるのだけれど、薬を撒くのも結構手間がかかって難しいので、割と何にでも効くスプレータイプの薬しか使ってないから、余計に治らなかったのかもしれない。
    肥料の上げすぎで調子が悪くなったのは明確なので、あんまり手をかけすぎるのも良くないというのは学んだ。

    冬越しさせてみたい植物は幾つかあるのだけれど、全部を屋内に入れて管理するのは難しいので、軒下において残ってくれたらラッキーというつもりで諦めてるものもある。
    霜が当たりそうな日だけでも何とか対処して越させてみたいのだが。

    園芸店に行くとまだ割とたくさん花が売っているが、耐寒性があまり無いものも多く売っていて買ってもすぐ枯れそうなのでどうも手が出ない。
    パンジー、ビオラは寒さに強いので大丈夫ののだけどあまり沢山買っても植える場所に悩む。
    寄せ植えでも作るかなあ。
    アネモネとか、見かけないけどラナンキュラスラックスとか寒さに強いものは植えてみたい。

    エキナセア好きで苗も売っているのだけど、今は完全に地上部は枯れた状態の苗なので本当にこれあったかくなったら出て来るのか?と不安な気持ちになるのと、しばらくは見た目が何も面白く無いので買おうか迷ってしまう。

    リーフ類は欲しいものがあるので、それでも買って気を紛らわすかな。
    何にしても、しばらくは植物は成長しないので、面白みはあまりない。

    あ、寒さに強い多肉はすごく元気だ。

    さて、金曜はアイカツ!のオールナイト上映+トークショーがバルト9である。
    バンダイチームにいた人が出てくれるので、私も知らないような話が聞けるかもしれない。
    その次の週はあかりジェネレーションのライブである。
    それなりにどれも楽しくなると思う。

    パソコントラブルで仕事の進捗は良く無いのだが、ちょっとした発見もあり怪我の功名のようだ。
    今仕事をしているスタジオがデジタル環境を用意してくれたので、おかげで止まらずには済んでいる。
    自宅のこれどうにかならんかな、と思っていたことが古いパソコンを外してケーブルの配置なども見直したら何とかなることに気づき、とにかくたまにいじってみるのは大事だなと反省した。
    一度決めたら面倒臭くて見直したりしないタイプなので。

    今年は体調が復調しつつの冬になりそうだ。
    最近何らか調子を崩していたので珍しい。
    来年というか今取り組んでいる作品は運が良ければ結構面白くなりそうなので、幸先はいいのかもしれない。

  • シリアモナムール【2024年12月09日】

    もう随分前にシリアモナムールという映画を見た。
    YouTubeなどの配信サイトに上がっていたようなシリアの反乱が起こった後の色々な映像を繋げて作ったという変わった作りの映画だった。
    渡辺大輔のイベントで予告を見て面白そうだったので見に行った。
    随分気の重くなる映画だ。
    それから随分経ってアサド政権が倒れた。最近ニュースを追いかけていなかったのでまさかと思ったが、どうも本当らしい。
    ロシアはウクライナとの戦争に集中していてシリアは手薄になっていたのだろうか。
    たしかシリアにはロシアの軍港だったか軍事拠点があったはずだが。
    ロシアが絡んでいる内は内線は終わらないだろうと思っていた。
    始まる戦争もあれば終わる戦争もあるのだというのは希望だ。

    ernest sanctuaryという猫を中心とした動物の保護を行なっている組織がシリアにある。
    壊れた街に行っては動物を救い出していた。
    よく内戦の最中にそんな活動が続けられるな、と思っていた。
    ヨーロッパなどからの寄付で運営していたようだが(私も何度か寄付をした)そもそもモチベーションが保てているのが奇跡だ。

    独裁、は独裁ではなく支えている人間がいるわけで、シリアもこれからがそういう人ガン達と向き合うわけでしんどいことがたくさん待ち受けていそうである。

    民主化したって大変なのことが明確になった世界なのだが、変わらない状態が保障されているというのは地獄のように思える。

    十数年失われていた日常が早く取り戻されることを願う。

  • 毎度お騒がせします【2024年12月08日】

    毎度お騒がせします【2024年12月08日】

    BeBop High Schoolを一緒に見に行ったやつは、もう10年以上前に死んだ。
    ラブレターはいい映画だ。といいつつ最早はなしはうろ覚えなのだが。
    そうそう、中山美穂が一人二役で文通をするのだった。Wikiを見て思い出した。
    ラブレターのカメラマン篠田昇は、カッコ良かった。
    大学へ授業に来てくれていて、カメラマンに憧れさえした。
    友達の友達はラブレターの現場に美術部の手伝いで入って篠田さんのやり方に酷い目にあったとぼやいていたという噂を聞いた。篠田さんも随分前に死んでしまった。
    Wikiのスタッフリストによると音響効果は知り合いのおじさんだ。
    セーラームーンの効果などもやっている大ベテランである。

    たった一つ年上なだけだったか。
    いつ死んでも仕方ない歳ということなのだな。
    季節の変わり目に、いのちが呑み込まれるのはよくある事だ。
    うちの猫もこないだ呑み込まれてしまった。

    昭和が消えてなくなるのも、そう遠くはない。
    道路でキスするのがちょっと行き過ぎな時代では無くなってしまった。

    先月からぼーーっとしてしまって、なんだか色んなことが手につかない。